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環境に関する住民との意見交換会開催

環境に関する住民との意見交換会開催

当社では年1回、近隣住民との意見交換会を行っています。今年は10自治会40名を招き、5月13日に開催しました。コロナ禍により4年振りの開催となりました。当社は臨海工場ですが、敷地面積が大きく一部、住宅地域に隣接しています。屋外設備も多く、音や臭い、飛散ダスト対策を最大限行っていますが、影響を完全にゼロにすることはできません住民のみなさんと、このような機会を通して、双方の理解を深め良好な関係を築くよう努力しています。 当社の意見交換会の実施方法を紹介します。

意見交換会スケジュール

意見交換会は住民の方が来社しやすいよう、気候がよい春(3月~5月)の土曜日、午前中に実施しています。工場見学と昼食会をセットにし、住民が当社に対し普段感じている些細なことでも発言しやすい雰囲気づくりをしています。

〈5月13日(土)スケジュール〉 10:00~10:30  工場長あいさつ、会社概要説明(ビデオ)、直近1年間のトピックス説明 10:30~12:30  工場見学 12:30~13:15  昼食会、意見交換会

本年の工場見学会で出た意見

本年は40名の内、4名より意見がありました。行政はスピードが遅いため、近隣の河川や道路等の生活インフラも、当社費用で整備してほしいという意見が多くでました。これらは行政に地域の意見として情報提供します。 家の車に白いものが付くという意見には、「煙突の排ガス(主成分:水蒸気)に含まれるばいじんが、気温3℃以下の冬場に風下地域に水滴と一緒に落下したもので、大気汚染防止法の基準内濃度で操業しているものの引き続き改善に努める」と説明しました。このような意見に対しては、「法の基準内で操業しているが、発生してしまうものである。当社も認識し改善に取り組んでいる」ということを正直に伝えることが大切です。とぼけると逆に不信感を与えてしまいます。 住民は無理難題であっても、一応この機会に伝えておきたいという気持ちで発言しています。「そんなこと言われても」という意見でも反発せず傾聴することで、引き続き住民と良好な関係を築けますので、是非、この取り組みは継続していきたいと考えています。

〈住民の意見〉 ・昔に比べると良くなっているが、まだ家に車を止めていると白いものが付くことがある。高層煙突から降ってきているのではないか。 ・風向きにより臭いが気になる。工場の製造設備から漏れているのではないか。 ・地震津波が発生した場合、何mを予想して対策しているのか。工場の汚水が住宅地域に流れ込むリスクはないのか。 ・川の下流に堰を設置し取水しているが、そのせいで上流の水位が高い。大雨が降ると住宅地域が浸水するリスクがある。水位を下げられないのか。 ・工場関係のトラックで国道が渋滞している。工場専用の道路を作れないのか。 ・近所にコンビニエンスストアを作ってほしい。 ・川の側道を住民の車が通れるよう整備してほしい。 ・工場の敷地内は綺麗に維持管理されている。工場敷地外も上記の要望を実現できるよう地域住民のために投資してほしい。 ・プロパンガス仕様のフォークリフトを使っているが環境対策か。 ・工場見学が出来て大変よかった。今回は自治会の選抜メンバーが参加したが、他の人にも見てもらいたい。