ISOconsulのブログ

企業の環境実務者必見!

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効率的なISO内部監査実施法

効率的なISO内部監査実施法 当社では毎年12月にISO14001・ISO9001統合内部監査を実施しています。この内部監査は、審査機関の定期審査と同じ形態で実施しています。審査機関の定期審査は、品質環境マニュアルに沿って、サンプリングで一連のチェックを行うの…

仕事を増やさないISO14001要求事項の解釈事例

仕事を増やさないISO14001要求事項の解釈事例 環境監査は、審査機関によるISO14001審査の他、取引先から受ける場合もあります。質問される内容は、どの監査もほぼ同じです。監査員に見せる資料は、実務資料を使わなければ、監査前の資料チェックが負担になる…

ISO定期審査 受審(ISO実務日記⑤)

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ISO定期審査 受審(ISO実務日記⑤) 6月12日~16日にISO9001・ISO14001の統合定期審査を受審しました。 当社は親会社2工場+国内関係会社20工場を、一体化しISOを取得しています。 今年は定期審査のため、親会社1工場と国内関係会社5工場を、審査員5名で審査が行…

環境に関する住民との意見交換会開催

環境に関する住民との意見交換会開催 当社では年1回、近隣住民との意見交換会を行っています。今年は10自治会40名を招き、5月13日に開催しました。コロナ禍により4年振りの開催となりました。当社は臨海工場ですが、敷地面積が大きく一部、住宅地域に隣接し…

混同し易い環境影響評価の種類

混同し易い環境影響評価の種類 新たに事業を行ったり、変更する時は、それが環境に与える影響を事前に評価する規定が、各法令毎に定められています。環境影響評価には、膨大な時間とお金が掛かるので、新たな事業を行うときは、これを考慮しておかないと、稼…

ISOマネジメントレビュー実例(ISO実務日記④)

ISOマネジメントレビュー実例(ISO実務日記4) 我が社は生産本部でISOを取得しています。生産本部には十数工場が所属しており、ISO14001の1次マネジメントレビューは工場別に、2次マネジメントレビューは生産本部全体で実施しています。 ISO9001は生産本部マネ…

ISO内部監査指摘事項実例(ISO実務日記③)

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ISO14001内部監査 指摘事項実例3 当社は11月~2月に毎年、グループ一斉にISO内部監査を行っています。今週は、関係会社Aの出荷作業を担っている関係会社Bの内部監査を行いました。関係会社Bは新規にISOを取得するため、今回、初回の内部監査でした。 担当者…

複数会社でのISO取得範囲の考え方

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複数会社でのISO取得範囲の考え方 ISOの取得範囲は、ISO14001はサイト(事業所)単位。ISO9001はサイト単位でもよいが、範囲を絞りたいなら品種単位でもよいです。ただ、近年、ISO14001とISO9001を一体化した統合ISOが主流になってきているため、ISO9001もサイ…

ISO14001内部監査 指摘事項実例(ISO実務日記②)

ISO14001内部監査 指摘事項実例2 当社は11月~2月に毎年、グループ一斉にISO内部監査を行っています。先週も子会社の内部監査を行いました。主な指摘事項は以下です。やはり法令順守評価と産廃管理に弱点があったので、内部監査を通じ継続して補強していく必…

ISO14001内部監査 指摘事項実例(ISO実務日記①)

ISO14001内部監査 指摘事項実例 私の会社では、まず親会社内でISO14001とISO9001を統合し、その後、グループ会社に展開してきました。直近3年間でグループ十数社が親会社のISOの閣下に入り、活動しています。 年1回のISO内部監査は、各社の事務局が社内各部…

会社運営スケジュールとISOの融合

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ISOを維持管理していくのに、社内に事務局を設置し担当者を配置します。ISO事務局担当者は、会社運営の流れを見ながら、その中にISOを上手に組み込み推進する必要があります。 ISOの管理タームは、会社の決算タームと合わせると管理しやすいです。日本の場合…

社内でISOを活性化させるコツ

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社内でISOを活性化させるコツ ISOを取得しているが、実務者レベルでお荷物になっている会社が多いのではないでしょうか。なぜお荷物なのか。理由は以下です。 1.経営層が全くISOに関心がないのに、会社の体裁を保つために認証を継続している。 2.実務とISOが…

ISO新規取得部署のコンサルティング方法

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ISO新規取得部署のコンサルティング方法 ISOは国際規格仕様書に沿って、自社のマネジメント方法をマニュアルに定め運用します。マニュアルは事務局が定め、運用は事務局と各部が行います。どのようにしたらマニュアルに基づいた実務を各部に短時間で理解して…

自然にできるISO教育記録の残し方

自然にできるISO教育記録の残し方 ISO14001では国際規格仕様書の"7.2力量"で「組織は力量の証拠として、適切な文書化した情報を保持しなければならない。」と規定されています。これに基づきISO審査では、教育記録を確認されます。日常業務に中で、自然と出…

環境法令管理の方法

環境法令管理の方法 規制体系一覧表の運用 ISO14001には順守評価の要求事項があります。順守評価とは、該当する法令を全て順守できていることを評価することです。この要求事項を満たすには、法令の把握と、評価の方法を一つひとつ決め、これらを一元化した…

ISO14001審査に役立つ環境側面、緊急事態洗出し表

ISO14001審査に役立つ環境側面、緊急事態洗出し表 ISO14001は、大別すると以下の仕組みができているかを審査する規格です。 環境目標を設定し、継続的改善を行う。 環境法令順守する。 環境上の緊急事態を予防すると共に、発生時に被害を最小限にするための…

管理事故 再発防止に有効な自主点検表の運用

管理事故 再発防止に有効な自主点検表の運用 環境基準値超過や環境クレーム、法令違反等、工場運営の中で様々な異常が発生します。発生の都度、原因と対策を立案し再発防止を図ります。この活動は、ISO14001であれば「10.2 不適合及び是正処置」の要求事項に…

ISO内部監査チェックリストの作り方

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ISO内部監査チェックリストの作り方 ISOでは定期的に内部監査することが求められています。内部監査は以下の2種類があります。内部監査は数名が手分けして行うため、チェックリストを使い監査レベル(チェックレベル)を合わせるとともに、監査記録にします。…

ISO統合率の定義と統合率アップのメリット

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ISO統合率の定義と統合率アップのメリット ISOには、ISO9001(品質)、ISO14001(環境)、ISO45001(安全)等があり、これらを1つの工場で取得する場合、統合すると運用面での効率アップや審査費用低減になります。では、どのような運用にすれば統合率が高いと認め…

ISO14001地域との共生方法

ISO14001地域との共生方法 ISO14001取得は、国内外の取引先から環境管理ができている会社として信頼を得るだけでなく、地域社会にも一緒に共生できる会社として安心感を与えることができます。会社が繁栄するには、地域社会から地域の一員として認められ、共…

校正管理すべきISO環境計量器の考え方

校正管理すべきISO環境計量器の考え方 ISO14001では、監視及び測定が必要な対象を決め、校正・検証された機器を使い監視測定することが求められています。計量法に関わる機器、法令環境値を測定している機器は、ISOの検定・校正対象機器とし、管理しましょう…

ISO文書管理の方法

ISO文書管理の方法 ISO文書の分類 ISOには1次文書、2次文書、3次文書、4次文書と呼ばれるものがあります。これらの管理についてISO規格要求事項があります。簡単に言うと、文書の最新版管理ができる仕組みを作り運用することが求められています。 1次文書 IS…

経営戦略からISO目標を設定する方法

経営戦略からISO目標を設定する方法 2015年度版ISO目標設定と、それ以前のISOとの違い 2015年度版ISOは、経営とISOの一体化の色合いが強くなっています。 以前のISOは、例えばISO14001であれば、地球環境をよくするために電気、水、ごみを減らしましょうとい…

ISO45001 インシデント、不適合及び是正処置の方法

ISO45001 インシデント、不適合及び是正処置の解説 インシデント、不適合を定義しよう ISO14001にも「不適合及び是正処置」の要求事項があります。ISO14001の「不適合」とは、①環境事故・環境クレーム、②環境法令違反、③内部監査での指摘事項、と定義するケ…

ISO45001パフォーマンス評価の方法

ISO45001パフォーマンス評価方法 パフォーマンス評価の種類 ISO45001の仕組みが機能しているか評価することを、パフォーマンス評価と呼んでいます。評価の根拠として、ISO45001規格要求事項で、モニタリング、測定、分析することが求められています。モニタ…

ISO45001 働く人の協議・参加の方法

ISO45001 働く人の協議・参加 労働災害を減らすには、全員参加の安全衛生活動が求められます。全員参加の活動を行うには、組織体系と会議体を整備する必要があります。労働安全衛生法で定められた組織体・会議体と、法の枠外の人たちを取り込む協議会を整備…

ISO45001とISO14001の緊急事態への対応の融合

ISO45001とISO14001の緊急事態への対応の融合 緊急事態設定の考え方 ISO45001、ISO14001ともに、ISO要求事項に「緊急事態への準備及び対応」があります。何を緊急事態とするのか決め、それが起こった時に被害を最小限に留めるよう手順を作り、定期的に訓練す…

ISO45001リスクと機会分析から目標設定し活動しよう

ISO45001リスクと機会から目標設定し活動しよう 自社の安全リスクと機会を整理しよう ISO14001(環境)にも同様にリスクと機会の要求事項があります。環境リスクとは、環境汚染を起こすような事故、住民からの環境クレームのことです。機会とは国民の環境意識…

安全・環境・品質のISO統合で経営を強化しよう

ISO45001もISO14001・ISO9001に統合しよう ISO45001とは ISO45001とは、労働安全衛生マネジメントシステムの国際規格のことです。2018年に発行されました。ISO14001環境マネジメントシステムが1996年発行、ISO9001品質マネジメントシステムが1987年発行なの…

SDGs、ESGと直結したISO14001活動にしよう

ESG、SDGsと直結したISO14001活動にしよう ESG、SDGsとは 近年ESGやSDGsという言葉をよく聞くようになりました。 ESGとは、環境(E: Environment)、社会(S: Social)、ガバナンス(G: Governance)の頭文字を合わせた言葉です。企業が長期的に成長するためには、…